『第80回日本血液学会学術集会 柳医師』

学会名 第80回日本血液学会学術集会
日 時  2018年10月12日~14日 
場 所 大阪国際会議場

2018年10月12日から14日まで大阪国際会議場において、第80回日本血液学会学術集会がとりおこなわれました。当院の血液内科からは石山院長と私が参加しました。病棟を何日も空けるわけにはいかず、私は最終日のみ日帰りで参加する事としました。

新幹線で新大阪に着き、地下通路を歩いているとオープンテラスがありました。朝からビールを飲んでいる客が大勢いて少し羨ましい感じもしましたが、ここに来た目的は他にあると思い直し一目散に地下鉄御堂筋線の新大阪駅に向かいました。

淀屋橋では御堂筋線をおり京阪中之島線の大江橋まで歩きました。土佐堀川を渡る時には10月にもかかわらず、日差しが強かったのですが、距離が短いので、それほど苦になりませんでした。中之島駅の地下から地上に上がると、すぐ横が大阪国際会議場でした。以前、新大阪駅からJRで東福島駅まで行き大阪国際会議場まで歩いた時は、非常にアクセスが悪いと感じましたが、このルートで来てみるとそれほど悪くないと分かりました。

学会では、多発性骨髄腫に関連するアミロイドーシスのシンポジウムと、低悪性度リンパ腫に対する新規化学療法の治療成績の講演を聴きました。多発性骨髄腫に対しては、新規抗がん剤ができて、かなり予後は改善していますが、それに伴うアミロイドーシスとなるとなかなかうまくいかないようでした。低悪性度リンパ腫の講演では、新規抗がん剤の有効性と安全性が発表されていました。
血液内科の臨床はこの二、三十年で大きく進歩し、とくに分子標的療法、免疫調整薬などの導入は大きく患者さんの予後の改善をしました。今も、同様の薬が次々と出てきていますが、大きなインパクトは無く、もうそろそろ、新たなプレークスルーが欲しいなと感じています。我々血液内科の臨床医は薬しか治療の手段がなく、良い薬がでなくては何もできません。そのためにも薬理学さらには基礎医学の発展は重要であると学会に参加しながら思いました。
学会では、昔お世話になった先生が座長をされていたり、後輩が教授になったりしています。そういう情景をみると私も今の場所で頑張らなければと思います。いつも良い刺激をもらって帰ってきます。リラックスできたことも含め今回も良い学会参加だったと思いました。

横浜鶴ヶ峰病院総合健診センター 副センター長 柳光章

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