創傷が治るしくみ

「創傷が治るしくみ」

2018年2月27日講師をお招きし褥創をテーマにした研修を行いました。
日々身近に取り組んでいる褥創ケアがテーマだったため、褥創ケアを担当してくださっている、
阿部医局長・管理栄養士・看護師・介護福祉士・介護ヘルパー等多くの職員が参加しました。

「創傷が治る仕組み」を生理的、解剖学的観点からや、治癒までのメカニズム、環境整備の重要性、ケア方法などを
聖隷横浜病院の皮膚科排泄ケア認定看護師 若松 華先生をお招きして講義を行っていただきました。

当院の患者様も高齢者が多く、疾患やADLの低下により長期臥床を余儀なくされたり、栄養状態の悪化、免疫力の低下など
褥創を作りやすい生理的、病的要因を持ち合わせている患者様が少なくありません。
また在宅介護、施設での療養中の持ち込み褥創の患者様も多く見られています。

当院では毎日の看護師によるスキンケアはもちろんのこと、予防の観点から体圧分散マット、エアーマットの使用によるリスク軽減、
体位変換、阿部医局長を中心とした褥創回診、褥創委員による回診、DESIGN-Rを用いてのアセスメント評価など、
褥創ケアの取り組みは日々のケアの中でも大きく占めています。しかし、情報の共有不足、記録の不十分など問題点も抱えています。

 

~講義後のアンケートの声です~

  • 創傷治癒の過程を踏まえた上での観察ポイントの理解が深まった。
  • 日々の観察が予防に繋がり、また適切なアセスメントが治癒促進に繋がる。
  • 毎日のおむつ交換、入浴介助等患者様の身体的変化を見ることができる状況の中で皮膚変化を見つけ治療につなげていけるのではないか。
  • 褥創ケアは観察→連携、かかわる医療者の見解の統一が大事である。

今後の褥創ケアに対して前向きな力強い声が多く聞かれました。
当院では医師、看護師を中心に褥創ケアに当たっていますが、より多くのコメディカルと連携し、褥創対策を行うことで、予防、治療に結びつけることになるのではないかと気づかされました。

次回は来月、3月23日に再度 若松先生をお招きして講義をお願いしています。
ポジショニングも含めた講義をお聞かせいただけるとの事。非常に楽しみです。

近隣の医療従事者の方々で興味のある方は、よろしかったら参加してみませんか?
横浜鶴ヶ峰病院 地域連携室師長<松本>まで是非お問い合わせください。 お待ちしております。
連絡先045-371-2511

(3階病棟師長 斉藤智子)

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