『第33回 日本脊椎インストゥルメンテーション学会』 富永医師
学会名 日本脊椎インストゥルメンテーション学会
日 時 2024年9月20日~21日
場 所 グランドメルキュール札幌大通り公園
2024年9月20日~21日 札幌で開催された学会に参加させて頂きました。
今年も話題に上がっていたのは DISH の脊椎圧迫骨折・脊柱再建術、脊柱変形を伴った腰部脊柱管狭窄症の手術加療に関してでした。どちらも、手術加療となると悩ましい疾患です。
DISHの圧迫骨折の手術加療に関しては、おおむね推奨される手術の術後成績は安定してきているようでした。
脊柱変形を伴った腰部脊柱管狭窄の手術加療に関しては、除圧術単独・除圧矯正固定などシンポジウム内では結果は出ず来年以降に持ち越しとなりました。ただ、除圧単独では数年後に固定が必要になることは一致した見解でした。
これだけ手術器具、手術法が進歩した現在でも、治療法が確立していない疾患・病態が多くあります。
昨年推奨されていた手術法が、手術成績が悪いため推奨されないといった報告もまれにあります。
学会で得た知識を、これからの診療に生かし日々努力していきます。
横浜鶴ヶ峰病院 脊椎外科部長 富永 泰弘