「在宅医療チーム」構想
病院に通うのはたいへんだ、自宅に居て、グループホームに居ながらにして医療を受けたいという高齢者の患者さまが増えています。私たちの病院ができる高齢者のための在宅医療(訪問診療)を考えてみました。
横浜鶴ヶ峰病院の最寄りの駅は、相鉄線鶴ヶ峰駅ですが、旭区の行政機関が集中しており、隣の二俣川駅とともに横浜市の副都心として位置づけられています。
旭区の全人口に占める65歳以上の高齢者の割合は28.8%で横浜市18区中2番目に高く、平均年齢も47.6歳で2番目です。つまりこの地域は、2025年問題を待たずに超高齢化社会が目の前に迫ってきており、現実化しつつあります。このような情勢下で、当院では、平成18年に介護療養型医療施設を導入し、地域の高齢者医療と介護に応じて参りました。
令和3年度からは同施設を介護医療院として発展させる予定です。
令和2年度はこれまでの訪問診療に加えて、訪問看護・居宅支援サービスなどを強化するために地域連携室と協働させて「在宅医療チーム」を編成します。
「在宅医療チーム」は訪問診療が主な活動ですが、クリニックや無床診療所ではできない検査や緊急手術にも対応できるように病院とクリニックがお互いに協力し合いながら、有機的・総合的な高齢者在宅医療サービスを進めていきます。
横浜鶴ヶ峰病院 病院長 田中淳一