『新型コロナウィルス非常事態宣言解除を受けて』

先日、政府より非常事態宣言が解除となりました。久々にお会いする患者様もおり、診察室で気がついたことを述べさせていただきたいと思います。

 自粛生活で運動不足、体重増加となっている患者さんがおられます。通勤でなくテレワークによる生活環境の変化もありますが、血圧や血糖値が悪化している方が多いように思われます。またそれだけでなく、足腰の筋力低下がひどくなっている方も多数見受けられました。久しぶりの外出で息切れやめまい、浮腫みを伴っている方もおられました。

 Stay home であっても、3密(密閉、密集、密接)を避けながらの『健康維持に関わる最低限度の運動』は続けて構わないことになってます。ご自分の体調に合わせて健康維持、体力向上、病気の予防に努めてください。一般的な運動療法として、ウォーキング、ラジオ体操などの有酸素運動に加え、軽い筋力トレーニングを組み合わせると効果的です。週に3~5日、20~60分程度を目安に、多少息がはずんだり少し汗ばむ程度の運動量を意識しましょう。

 感染を恐れるあまりに長期に診察を控えておられる方がおられますが、新型コロナウイルスとの『戦い』は次なるステージに移りました。感染を恐れすぎて持病が悪化してしまっては、別の意味で新型コロナウイルスに『負けた』ことになってしまいます。非常事態宣言解除により今一度、ご自分の健康のために主治医と相談していただけますようお願いいたします。またどうしても来院が困難な患者様におかれましては、電話診察などオンライン診療でも承っておりますので、是非お問い合わせください。

 尚、発熱者や呼吸器症状の患者様におかれましては、直接来院することなく、これまで通り事前に病院までお問い合わせしていただくことになっております。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご協力のほど宜しくお願いいたします。

      横浜鶴ヶ峰病院 副院長 診療部長 川又朋章

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