『新型コロナウイルスに対する当院の取り組み』

一ヶ月前とは状況も一変し、政府より緊急事態宣言が発令されました。コロナウイルスの感染拡大が止まらず、医療物資、人員不足など医療崩壊の危機に直面しております。当院は、感染症指定病院ではありませんが、コロナウイルス感染症に対する現時点での取り組みについて、簡単にご紹介させていただきたいと思います。

【発熱外来設置】
当院では37.5度以上の発熱者や風邪症状で来院の皆様に対し、まず感染症コールセンター、帰国者接触者相談センター(各自治体保健所)に相談していただくようにお願いしております。そのうえで当院を受診される場合には、まず当院にお電話で相談をお願いいたします。受診が必要な場合には、平日15時~16時の『発熱外来』による時間制限で対応させていただいております。

『発熱外来』にはマスク、手袋のみならず、飛沫感染防止のためアイガードやフェイスシールド、ガウン着用などの感染予防対策に人員と時間を要し、また一般患者さんとの接触感染の機会を減らすように努めております。また問い合わせなく直接来院されました場合、発熱外来の状況次第では対応できかねる場合も想定されます。尚、当院でコロナウイルスのPCR検査対応はできません。ご迷惑をおかけいたしますがご理解ご協力のほど何卒宜しくお願いいたします。

また、医療者のコロナウイルス感染機会を極力減らす対策として、下記【電話診察・オンライン診療】にて説明しますが、『発熱外来』では ipad によるWEBカメラで遠隔診察も行います。重ね重ねご理解の程宜しくお願いいたします。

【発熱者の入院対応】
当院は感染症指定病院ではありませんので、コロナウイルス感染症患者の入院対応はできません。しかし発熱者や感冒症状を伴い入院を必要とした場合、入院時点で個室入院など一定期間、治療経過をみさせていただくことにしております。治療経過など総合的に判断し、一般部屋へその後移動していただきます。

院内感染対策として、現在入院患者様への面会を全面的に中止させていただいております。適宜、病院、主治医から病状報告もあろうかと思いますが、WEBカメラを用いた面会方法のあり方も検討中です。今しばらくご協力のほど宜しくお願いいたします。

【電話診察・オンライン診療】
現在、慢性疾患など当院かかりつけの患者様に対して、『電話診察』による処方箋発行にて対応させていただいております。これは厚生省からの通達に基づくものであり、コロナウイルス感染拡大に伴う院内感染対策の一環として認められております。

 予約時間に主治医よりお電話させていただき、処方箋は指定薬局までFAXしますので、患者様が当院に出向くことなくかかりつけ薬局にてお薬を受け取ることが可能です。『電話診察』には予約対応を取らせていただいております。当院メディカルコールセンターまでお問い合わせ下さい。

 また、ipad によるWEBカメラ等で『オンライン診療』も今後開始いたします。これは先日、国会で安倍首相が容認したものであり、医療従事者のコロナウイルス感染機会を減らし、医療現場の負担軽減に努め、医療崩壊を食い止めるという目的です。

 当院としては「在宅オンライン診療」の前に、上記【発熱外来】にて開始します。感染予防対策をした看護師が患者様を『発熱外来』へ誘導し、問診と体温測定、血中酸素濃度測定など行います。設置されたWEBカメラを介して、別室の担当医師と病状の確認、対話による『オンライン診療』を行います。

その他、受付スタッフや外来スタッフも、マスク着用、アイガードやフェイスシールド装着、手指衛生にて院内感染対策を徹底しております。また、院内入り口にはサーモグラフィーを設置します。ご自分で気づかれない発熱、体調管理、セルフチェックとして活用してみてください。

日々コロナウイルス情勢は変化しており、当院の院内感染対策委員も鋭意頑張って取り組んでおります。患者様には大変ご不便をおかけてしておりますが、何卒ご理解ご協力のほど宜しくお願いいたします。

         横浜鶴ヶ峰病院 副院長 診療部長 川又朋章

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