頚椎症について

頚椎症は頚椎椎間板の加齢現象に伴い頚椎の変形を来すことで症状が現れます。

単純な肩こりから始まり(局所症状)、背部や上肢に放散する神経痛(神経根症)や、進行すると、四肢しびれ及び麻痺や膀胱直腸障害(脊髄症)を引き起こす場合もあります。

特に脊髄症には注意が必要です。症状は主に4つで①四肢しびれ②上肢に起こる巧緻(こうち)運動障害③下肢に起こる痙性跛行(けいせいはこう)④膀胱直腸障害となります。

巧緻運動障害とは細かい作業が困難になる事で、箸、ボタンかけ、書字などが不自由になります。痙性跛行とは歩行の際バランスが上手く取れずに転びやすくなる事で、特に階段の下りが怖くなる事から自覚される場合が多いです。歩幅が狭くなり、足元を見つめてゆっくり歩くようになります。膀胱直腸障害とは排尿及び排便がコントロール出来なくなる状態です。排尿・排便が意志と反して我慢できずに出てしまったり、出そうと思っても出なくなってしまう状況になってしまいます。

診断にはレントゲンだけでなくMRIが必要な場合が多く、専門医の丁寧な診察も必須となります。

また、これらの脊髄症状は手術でしか進行を食い止める事が出来ません。

症状が比較的軽度の場合には、手術およびリハビリによって症状が回復する患者さんもいる反面、重症化するとなかなか症状が回復しません。

当院では頚椎症の診断、MRIによる検査、脊髄症に対する手術、全てに対応できる体制を整えています。

上記の症状に少しでも心当たりのある患者さんは勇気を持って当院整形外科を受診してください。

横浜鶴ヶ峰病院 副院長 整形外科部長  武藤 治


 
※ 公益社団法人日本整形外科学会企画・制作 整形外科シリーズ12「頚椎症
」を引用いたしました。

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