『第31回日本内視鏡外科学会総会 田中医師』

今年のJESES (Japan Society for Endoscopic Surgery) 総会は、平成30年12月6日(木)~8日(土)の3日間、福岡国際会議場、福岡サンパレスホテル&ホール及びマリンメッセ福岡で開催されました。当日の天候は生憎の雨でしたが、4,000題近くの演題で、学会会員はもちろん、医療機器メーカー・医工連携企画関連の会社等、多くの参加を得て近年では最も盛会でした。

学会総会のテーマは、『The Next Step Forward~夢を描き未来を開く~』でした。日常診療に広く浸透している内視鏡外科手術は、もはや特別な治療技術ではありません。今後のあるべき未来像を考え、次の新しい時代へのステップとなる総会になったと思います。私事で恐縮ですが、初日の社員総会(評議員会)において、学会発足とともに長年の評議員活動や財務委員等の業績が評価され、本学会の『特別会員』に推戴されました。壇上で推戴状授与式が執り行われ、その後の会長招宴の席では、多くの友人や仲間から祝福を受けました。学会2日目と3日目は技術審査委員会や各セッションの司会を担当し、またJSES/SAGES (Society of American Gastrointestinal and Endoscopic Surgeons) Joint Symposium、内視鏡外科と知的財産権の問題、保険医療財政についての特別講演などを拝聴し、日本の内視鏡外科医療の現状と保険診療の厳しさを身に染みた総会でもありました。

横浜鶴ヶ峰病院 低侵襲内視鏡外科治療センター センター長 田中 淳一

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