Q.『早朝高血圧について』

A.病院で測る血圧は正常なのに、実は早朝の血圧が高いということがあります。朝、血圧を抑える薬を飲んでいることもありますが、それ以外にも、夜間血圧が下がらずに早朝にピークを迎えてしまう場合や、夜間は落ち着いていても目覚めて急激に血圧が上がる場合があります。これらを「早朝高血圧」と呼び、高血圧患者の約半数程度がこれにあたると言われています。日本人を含むアジア人は、食塩摂取量が多いだけでなく、食塩感受性を高める遺伝子多型も多く有しており、起床時の血圧上昇は心血管疾患(脳卒中、狭心症など)の原因の一つと言われています。早朝高血圧を発見するために、起きてから1時間以内、降圧剤を服用する前の、朝の血圧をきちんと測りましょう。

 横浜鶴ヶ峰病院 内科部長・循環器内科長 川又 朋章

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